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​折り返し鍛錬

以前は刀匠の作刀内容は秘伝だのと言われていましたが、最近はDVDとかで多く目にするようになりました。

一般的に現代の刀匠は大方

  1.水へし

  2.積沸かし

  3.下鍛え

  4.上鍛え

  5.造り込み

  6.素延べ

  7.火造り

  8.焼き入れ

の順で行われていますが、この方法が古刀時代も行われていたかどうかは文献がない為わかりません。

少なくとも、この方法は江戸時代末期に、古刀復興を唱えた水心子正秀において本に纏められたものだとされます。

水へしすることにより、不純物が取り除かれて均一な地鉄になりますが、逆に古刀のような肌目には成らず、目の積んだあまり面白みのない肌目になるような気がします。

​祐崇鍛錬所では、水へしをせず、直接鉧を鍛錬して行きます。

鉧の鍛接

鉧の鍛接

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​鉧をテコ棒に鍛接する

古刀は軟らかい鉄ですが、焼き入れの感度がよく、焼き入れ温度の少し低い温度では「映り」などの働きが出やすく、また、地鉄においても不完全な還元部分や、不純物などが残っているためそれがかえって特色のある肌模様のなって出てきます。

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