久しぶりに岡山県長船におられる親方(上田祐定)に会いに行きました。

今日は弟子の数も少なく、鍛錬所も静かです。
久しぶりに親方の所のホドをお借りして、大きい鉧の切断とテコ付けを行いました。
この鉧は相州の砂鉄100%で吹いてあり、非常に締っておりながら、温度を上げると軟らかい性質の鉄です。
半分に切り、テコ棒に椴接するとだけで暑くてたまりません。自分の所のホドと比べ、幅が大きいため大きな鉧を切ることが出来ますが、炭の量は倍必要で、熱量も倍の為久しぶりの作業でしたが汗だくです。
さすがに昼からは暑いので、太刀の鍛冶押しを進めました。
親方は刀工としての腕は当然なのですが、鉄に関しての研究・実践を積極的に行い、かつ他の刀工とは違い、セ-ルスト-クが巧みな為、包丁や刀など飛ぶように注文がありうらやましい限りです。
それもこれも精進の賜物でしょう。