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炭焼きとたたら

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

丹後半島で取れた砂鉄をメインにブレンドした砂鉄でたたらを行いました。同時に炭焼きも進行させたので非常に忙しい。たたらは5分おきに砂鉄と炭を投入し、20分に1回ノロ抜きもしなければならない。炭焼きも火を絶やさずくべて温度を徐々に上げていく必要があり、どちらも技術と経験が必要とされます。炭焼きもたたらも毎回材料の種類や天候等々で出来具合が変わるところが難しいところ。ただ回数をこなすたびにだんだんとコツもつかみ、更なる挑戦もしたくなる。これが刀造りにつながり、他の刀鍛冶ではまねのできない地金や刃紋を造ることになるので、これが楽しい所です。砂鉄30kg投入で7kgの鉧が取れました。

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ノロ出し中


 
 
 

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