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火造り

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

荒火造りをしていた2尺5寸の大ぶりの刀の中仕上げを行いました。前回までは素延べから、胸を打ち出し、刃を打ち出し、大まかに姿を決めたまでにしていましたが、棟の線、刃の線、鎬の幅などをきれいにならし、凹凸の無いように槌一つで仕上げてゆきます。この過程で約1寸ほど長さが伸びます。次回は切っ先の仕上げと、さらに表面をならし、きれいにしてゆきたいと思います。約2時間の仕事です。

            荒火造り後

           中火造り後

中火造り後

少し時間があったので、狩猟用のナイフも火造り。

玉鋼で造ったので、かなり高級ナイフになりそうです。でも自分で使うのであんまり関係ないかも。

狩猟用ナイフ


 
 
 

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