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最高の松炭

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

祐崇刀匠 松炭

祐崇刀匠 松炭

今までの中で、もろもろにならず、材料の形が残った状態で固く締まり一番の出来である。要因は割った松材をしっかりと乾燥させ、窯の温度を急に上げずにゆっくりと上げ、自然(煙の温度が80度を超え、材料が自ら炭化燃焼を起こすこと)以降は煙突の排煙口を半分ぐらい閉じ、ゆっくりと炭化させることだと分かった。

出炭量は鍛錬に使えるように炭切した状態で、4俵半。

今日は朝から雨が降ったので、気温も低く、1日中この様かなと思い、午前中炭出し、午後から鍛錬と思っていたが、昼から太陽が出て気温もぐんぐん上昇して、33度を超えてしまったので、鍛錬は中止し、前回造った包丁をベルトグラインダーで成形して、1日を終える。


 
 
 

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