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包丁の鍛錬開始

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

最近朝夕がめっきり涼しくなってきたので、久しぶりに鍛錬してみることにする。

前回の台風以降大雨が降った関係で、ホドも湿り、火を入れると周辺からモウモウと水蒸気が立ち上がる。

湿り気の為か、なかなか温度が上がらず、2回折り返すまで1時間もかかってしまう。

5回折り返し、そのまま包丁用に幅5cm、厚み5mmのプレートにまで延ばす。

一部地金に柔らかいところがあり、叩いてもゴムのように延び、また元に戻ってしまうところがあった。鉄なのに何とも面白い現象だ。炭素が極端に少ない場所なのだろうか。

焼き入れて見て、感度も確認しておく必要がある。


 
 
 

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