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シーズンインを前に

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

10月になれば、さすがに気温も下がるので、本格的な鍛錬が始まる。

その前に、気になっていたところを補修しておかなければならない。

1.羽口の修正

2.切鏨の作成

3.センの作成

今週は1番の羽口の修正。

どうも前回の補修で羽口が下に向きすぎてしまっていたのと、鞴の羽口連結部分が燃えて、

隙間が空き、空気が漏れて思うような風量を確保できずに、沸きが非常に悪く、それが細かい傷の原因になったりしていた。

燃えていた部分に新たに板を重ね、空気が漏れないように修繕。これで鍛錬は進めることができる。

午後は次回雑炭を焼くので炭窯に材料を入れる。

今日も暑く、バテ気味なので作業を仕舞、早い目に帰宅する。


 
 
 

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