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初鍛錬

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

今シーズン最初の鍛錬を行う。

使うケラを赤めて成型しようとしていたら、少し甘いところがあるのか、2kgのケラが3ツに分離してしまい、急遽へして積み沸かしにする。

昨日ホドを補修したとき、刃口の角度を少し調整したのが悪かったのか、火が全体に回らず時間がかかる。ブロアーの風力を強くして強制的に温度を上げるも、芯から沸かず、炭だけが消費される。

鍛錬の感覚もズレて居るのかもしれない。

4回目の仮付けを行った時にテコ首が折れ、丁度昼時だったのでここで一旦休止する。

調子が悪いときは仕切り直しが必要。そのまま悪い調子で続けていると、鍛接不十分で傷になったりする。



午後は炭焼きが早い目に終了したので、鍛錬所の内外を掃除して、早い目に帰宅する。

 
 
 

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