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師走迎え

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

今年はコロナの為、行動制限や自粛などがあり、何かにつけてあっという間に一年が過ぎ、もう師走。年末に向け包丁などが勢いよく売れている。

週末はといえば、猟もたまにも行きたいし、鍛錬とそれの為の炭造り、たたら製鉄、それに加えて鍛錬所の補修やらで時間が足りない日々が続く。どれか省きたくてもそんなわけにもいかない。


今週は日曜が猟の予定なので、土曜日一日の作業。

朝一番に雑木の炭出し。ちょっと少なく1寸角に切り分け4俵半。その1俵を使い7kgの鉧を赤め、2等分に切断して、テコ棒に鍛接してお昼。

昼もレトルトカレーで素早く済まし、鍛錬に入る。

注文では刃渡り20cm重ねも厚い出刃包丁と30cmの刺身包丁。5回折り返して簡単に荒火造り。残りで刺身包丁出来るかなと思ったが、途中に傷を発見したのでその部分を削り取ると少し足りない。3徳包丁にしようとこれも荒火造り。



新たに2kgの鉧をテコ棒に付け2回折り返すと16時30分。

今日は働いた一日だった。

明日の猟に備え伊賀上野の銭湯、一乃湯へ行って疲れを取りたいと思う。


 
 
 

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