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焼き入れ

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

朝一番から5本の焼入れ。4本まで順調だったが、肉切ナイフの焼入れの時、薄いナイフの事を忘れていて、温度が高くなり過ぎ、刃先が燃えてしまう。少し身幅を落として整形することにする。

焼入れ後は、焼戻しをして、鉄に柔軟性をもたせ、併せて曲がりや歪を直してゆく。日刀保の玉鋼なら硬いので、刃先を叩くと割れてしまうが、自家製鋼のケラは柔らかいので割れることはない。

ベルトサンダーをかけ、銘を入れ、研ぎ上げれば、昼過ぎには5本完成。

少し時間があったので、鍛錬所周囲を草刈機で草刈りをしてサッパリ綺麗にして、今週の作業は終了。

かなり疲れた。


焼き入れ後 これからベルトグラインダーかけ

 
 
 

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