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テコ棒の劣化

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

鍛錬するときに使用するテコ棒は、ほかの刀工では、洋鉄の棒に先だけに玉鋼を溶接して使用している者もいるが、当方では万が一鍛えている鉧を折り返すときに長く切ってしまい、テコ棒に重なってもいい様にテコ棒全体を鉧で作成しいる。

長年使っていると、鉧を鍛接した部分や、途中で燃えて細くなった部分など補修して、継ぎ足し継ぎ足し使っていると、どうしても鍛錬の途中で折れてしまったりすることがある。

鍛錬前にわかれば補修しやすいが、鉧が付いている場合だと重くて、細い棒同氏を鍛接しにくい。結構時間と炭を消費してしまう。

今回も鍛錬中2回折れて、5回鍛えるのに3時間もかかってしまう。

そろそろ、新しくて継ぎ目のないテコ棒を作らなくてはと思うが、テコ棒1本で鉧2kg使うのでこれも痛い。

来週は3連休なので、炭焼きとたたら製鉄、ホドの修理と包丁の焼き入れを予定する。

 
 
 

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