この三連休の内、2日間は鍛冶、残りの1日は狩りと忙しい予定。
昨年よりの包丁の注文、砥ぎ・工作の注文など、溜まっている注文作業を先にこなさない
と、鍛錬など気を注ぐことが出来ないので、その作業を先行させる。
1日目、昨年末に火造りまでしていた小包丁3本を焼き入れ、成形、砥ぎ、銘入れ柄付け
で完了させる。以前は焼き入れた状態で銘を入れていたが、棟の方は焼き刃土を塗ってい
るので焼は強く入らないが、それでも全体が鋼の為、幾分かは焼が入り、銘を入れる時、
鏨が入らず下手な銘切がますます下手になっていたが、今回は棟の方だけバーナーで焼き
戻し銘を入れる。鏨が入り幾分上手に切れた気がする。
焼き入れでホドも温もっていたので、久しぶりに卸鉄を行う。
鍛錬の時ホドの底に溜まった物を砕いて、鉄気のあるのをホドで溶かし精錬する。
炭素量を高めるために、風量を少なく高温という相反する状態をホドの中で造る必要があ
る。これが刀鍛冶の技術の一つでもある。
5㎏を卸して、1.8㎏の鉄を取り出す。
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