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久しぶりの積み沸かし

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

最近包丁の注文が多くなり、急いで制作にかかるが、鉧が大きいのしかなく、手ごろですぐに鍛錬出来るものがなかったので、1.2kgの鉧をテコ台にしてその上に800g程、鉧の半端な部分や鍛錬で残った部分を積み上げ、いわゆる積沸かしを行った。

テコ台に鉧を乗せたところ

                  ホドから出して、軽く叩いて鍛接出来たところ。



当方の一門では積沸かしの方法は取らないが、一般的作刀方法は積み沸かしを基本としているので、技術的には現代刀匠は行うことができる。

6回鍛えたところで、羽口がノロで詰まった。火造りまで行きたかったが、送風できないので、ここで終了とする。




 
 
 

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