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刃渡り30cm刺身包丁

  • 執筆者の写真: 刀工 祐崇
    刀工 祐崇
  • 2020年12月12日
  • 読了時間: 1分

注文の刺身包丁の鍛錬をする。前回2回まで折り返し鍛錬していたので、後3回すれば火造りに回せると思っていたが、ホドの羽口が詰まり気味で、沸く時間が非常にかかる。

その割にはしっかりと沸かず、少し火花が散る程度で、本来本沸かしを2回かける処3回行ったがどうも鍛接不足気味に感じる。3回折り返すだけで1時間かかってしまう。

案の定、素延べしていると、棟の所が2枚に割れが生じる。

ホウ酸を掛け、温度を高めてその部分を溶けるぐらい沸かして鍛接しなおす。それで1時間。1回の失敗が大きく時間を取られたり、大きな傷が出て破棄しなければならない時もある。包丁造りも、ましてや刀造りも1回もミスは出来ない所以である。

13時30分粗火造りが完了する。




 
 
 

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