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包丁の修正火造り

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

更新日:2020年10月29日

先週荒火造りした三徳包丁が重ねが厚い状態で寸法が短かったので、もう少し重ねを薄くし、その分を長さにしようと再度火造りを行う。

使用しているケラは鎌倉の砂鉄100%を使って吹いたものなので、炭素量+チタン成分が多いため非常に硬い。他の産地の砂鉄を混ぜておればもう少し粘りがあるのだが、なかなか寸法が伸びず、1本に30分以上かかってしまった。



昼からは炭窯の壁に耐火セメントを塗り上げる。



季節の変わり目で、気温の変化が激しいためか、疲れが一気に出たのか非常に疲れたので、日向で1.5時間ほど休息を取る。

夕刻からは狩猟チームの狩猟前宴会があるので、早い目に鍛錬所を後にする。

 
 
 

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