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東京から来訪

  • 執筆者の写真: 刀工 祐崇
    刀工 祐崇
  • 2022年7月24日
  • 読了時間: 1分

雑木の炭を窯から出し、小割にして米袋に詰めると5俵半。これで炭小屋も数が揃ってきて年末までは足りそうだ。


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今日は昼から東京の包丁店の方が来訪。

ホームページや店のほうにも外国人向けに刀鍛冶が制作した包丁を展示販売するそうだ。


全国的に見て、刀匠に配られる玉鋼で作成すると玉鋼は炭素量が高く脆いので、数回の折り返し鍛錬では固すぎて刃先が欠けたり、折れたりする可能性がある。その為、脱炭させるためには鍛え階数を多くする必要があるが、そうすると価格が非常に高くなるので、刀鍛冶で玉鋼を使って包丁を作っている人が少ない。


我々一門は自家製鋼で鉧を作製しているが、不純物が多い代わりに粘りがあり、少ない鍛え回数で長切れする包丁が出来る。


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包丁の火造り、焼き入れを見て頂き、サンプルにと牛刀包丁を買って頂く。

今後は外国人が喜ぶ鍛え肌が見える地鉄も作っていかなければならない。

 
 
 

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