top of page

残渣の分別

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

ホドで鍛錬すると、ホドの底にノロが溜まる。

藁灰や泥、鉧の中の不従物、溶けだした鉄成分などが固まったものである。

大半はカスだが、これを細かく砕き磁石で鉄成分が含有しているのを分けだす。



写真左のバケツが鉄成分、残りはカス。

この鉄成分を、卸鉄を数回繰り返し、純度の高い鉄にする。

ただ、本来の鉧く比べ鉄の性質があまりよくないので、刀には使用しない。

テコ棒や、テコ首補修用材料とする。

大体今回分別した鉄成分6kgから1kgを抽出する予定。これも暑いので9月以降の作業。


昼からは暑いので、昼寝と小物3品の研ぎで過ごす。

 
 
 

最新記事

すべて表示

再焼き入れ

以前注文いただき、製作した刺身包丁が砥いでも切れないとの事で連絡があり、再度焼き入れをする。原因は色々あるが、焼き入れ後の焼きなましの温度が高くなり過ぎ、焼きが戻ってしまったか、一番考えられるのは、砂鉄からたたら製鉄で玉鋼を造っているが、どうしても場所ごとに炭素量のバラツキ...

Comments


bottom of page