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注文の1尺包丁焼き入れ

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

注文の1尺柳刃包丁が先週出来上がっているので、ベルトサンダーで黒皮を取り、肉置き、形を整えて、本日焼き入れを行う。

行う炭は、先週焼き上げている松炭を窯からだし、鍛錬用に1寸角に切りそろえた時に出る細かい炭を使うこととする。

焼き入れ後歪みなおし、ベルトグラインダー掛け


鍛冶屋は炭も残すことなく使う。鍛錬用の1寸角、焼き入れ用の小炭、最後に残った粉炭は焼き入れ土に入れたり、鍛錬中、風が逃げないように奥と手前に盛ったりする。鉄にしても鍛錬で出た酸化鉄はぬぐいの材料、ホドの底にたまったノロ交じりの鉄は再精錬してテコ棒などにする。


午前中炭切、午後一焼き入れ、夕刻まで時間が有ったので、畑の白菜をすべて漬物にする。

半年は食べられそう。



 
 
 

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