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炭窯の経年劣化

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

炭窯で製作してから約7年ほどが経ち、操業も40回は超えている。

炭窯の内側を耐火モルタルで保護したブロックで壁を作り、保温の為外側に真砂土で固め、一番外側をベニヤで囲っていたが、炭焼きをすると内部の温度が250度にもなり、そのせいで真砂土が膨張し外側のベニヤ板や、上部のコンクリートを押し広げた結果、ベニヤ板は隙間が空き砂が漏れ出し、上部コンクリートはクラックが走りせんべいのように割れてしまっていた。

この際補修するために前部のベニヤ板を外し状況を見る。

真砂土部分は大きな壊れが見られないので、砂の外側にブロックを積み上げ強固にしようと思う。

午後からは割りにくい捻じれた松の切株数個をを巻き割り機で2~3個に割る。もう少し乾燥させてから、斧で割って薪にしよう。

 
 
 

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