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鉧 2.5kg

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

注文の刺身包丁をGWに作製しようと思っていたが、GWは家の DIYをすることにしたので、早い目に作製着手する。

大きめの鉧2.5kgをテコ棒に鍛接し、6回鍛えにする。

ホドの風力や温度からすると、少し大きめ。

そのため普段なら1回折り返しで15分程だが、今回は1回20分ほどかかる。

ケラが大きく、芯まで温度が掛からなかったのか、それとも鉧自体に皮毛があったのかわからないが、所々鍛接不良があったり、膨れが出たりと、かなりてこずる。

仮付け


その度に削る取ったり、強く沸かしたりして、朝9時から開始して、昼にやっと6回まで持ってくる。炭も松炭2俵、火造りで雑木1俵を消費。

午後から荒火造り。


やはり効率を優先すると、かえって効率が悪く、時間と労力、炭も消費するだけだ。次回からはいつもの目方でやろうと思う。

 
 
 

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