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雨の一日の作業

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

今日は一日雨で気温も低いので火を使う作業はもってこいだ。 午前中包丁(中出刃、小包丁、三徳包丁)を残っていた5回鍛えの相州鉄で火造りする。 相州100%の鉄なので、硬くある程度機会ハンマーで形造るが、最後は手槌で仕上げるので、力がいる。中出刃、小包丁はベルトグラインダーで成形まで進んだが、三徳包丁はまだ重ねが厚く、かつ長さが足りないのでもう一度火造り補正しようと思う。

午後は前回作成していたナイフを砥ぎあげる。 今週オークションに出そうと思う。 夕刻まで少し時間があったので、2.5kgのケラを叩き締めテコ棒に鍛接を行う。 結構この作業が時間を取られるが、これをしっかりしなければ、傷が出たり、テコ首の鍛接が甘い所が折れて、温度を上げて鍛錬が出来なくなり、かえって時間と炭と労力を使うので、 しっかり行って1日が終わる。

 
 
 

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