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炭出しと鍛錬

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

今回雨が降ったり、水が浸入したりとした結果、通常より8時間も炭化に時間がかかってしまったので、炭の出来具合が非常に心配で、燃え尽きて灰になっているか、それとも炭になりきっていないか、予想もつかない状態で、ドキドキしながら窯を開けると、何とか炭になっている様子に一安心。炭だしする中で炭の質は、思った以上によく、備長炭みたいにキンキンと音のするやつもある反面、窯の奥の最下段はまだ炭になりきっていない状態。窯の入り口は反対に灰になっているのが多かった。微妙な温度管理、時間管理が非常に難しいと改めて思う。

炭出しが思ったより良かったので、気を良くし相州鎌倉の砂鉄で吹いた鉧で下


 
 
 

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