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炭焼きに手こずる

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

雑炭が不足気味になってきたので、炭焼きをする。

今回朝7時に火入れをして、普通ならば12時間後に窯口封鎖、その後12~14時間で終了が今までの時間配分になっていたが、今回どうしたことか、16時間たった夜の11時になっても窯内温度が80度を超えず、翌朝もやっと90度になった状態。

今回久しぶりに炭焼きをしたので、窯自体が湿っていたのか、また、ここ数日雨の日が多く薪が湿っていたのか、もしくは排煙口周辺にも薪を置いたため、煙の抜けが悪かったのかわからない。結局夕方16時になっても煙の色が完全に透明にならなかったが、時間の問題で終了としました。生焼けが多く出るのではないかと少々心配です。

その他炭焼きの間に、注文の刺身包丁に銘を切ったり、冬前に最後の草刈りと割と忙しい。


 
 
 

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