雨の中、初鍛錬刀工 祐崇2018年1月8日読了時間: 1分 今年最初の鍛錬。久しぶりの鍛錬のため、ホドが湿っている。火をつけると、もうもうと水蒸気が立ち上る。最初ケラを赤めるまでは雑木、折り返しが始まると松炭を使用する。今回の松炭も湿っているせいか火力が弱い。時間をかけ、鍛接温度まで持ってゆくが、どうも調子が上がらない。それでも8回まで鍛え、あと1つを纏め、テコ棒に鍛接。使用した鉧もやや海面鉄状もあり炭素量が低いため、吸炭させながら作業を行う。現代のたたらで造られた玉鋼は炭素量が多いため、この吸炭ができない刀匠も多い。
今年最初の鍛錬。久しぶりの鍛錬のため、ホドが湿っている。火をつけると、もうもうと水蒸気が立ち上る。最初ケラを赤めるまでは雑木、折り返しが始まると松炭を使用する。今回の松炭も湿っているせいか火力が弱い。時間をかけ、鍛接温度まで持ってゆくが、どうも調子が上がらない。それでも8回まで鍛え、あと1つを纏め、テコ棒に鍛接。使用した鉧もやや海面鉄状もあり炭素量が低いため、吸炭させながら作業を行う。現代のたたらで造られた玉鋼は炭素量が多いため、この吸炭ができない刀匠も多い。
再焼き入れ以前注文いただき、製作した刺身包丁が砥いでも切れないとの事で連絡があり、再度焼き入れをする。原因は色々あるが、焼き入れ後の焼きなましの温度が高くなり過ぎ、焼きが戻ってしまったか、一番考えられるのは、砂鉄からたたら製鉄で玉鋼を造っているが、どうしても場所ごとに炭素量のバラツキ...