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炭焼きと包丁造り

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

秋の涼しくなり、鍛錬が進む頃までにもう少し炭を焼いておこうと、松の炭を焼く。

朝7時に火を入れ、ゆっくりと窯の温度を上げてゆく。

あまり性急に温度を上げると、窯口付近の材料が燃えて、

刀工祐崇 日本刀包丁
刀匠 祐崇 炭焼き

製炭率が落ちてしまうからだ。

合間に包丁を火造る。前回丹後半島の砂鉄で吹いた鉧で、6回まで鍛錬した材料で大2本、小1本を荒火造りをする。昼までに終わり、午後からベルトグラインダーで形を整える。

焼き入れまでと思ったが、暑さのせいでここまでの作業が精一杯。

焼き入れは次回に回す。


 
 
 

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