熱かった夏も終わり、ようやく涼しくなってきたので、そろそろたたら製鉄ができるようになってきた。
前回までは羽口の角度を変えてから、ほとんど鉧が出来ていないのが続いていた。
今回は羽口の角度を以前に戻して、最初の操業である。
7時に余熱を開始したが、どうも風の様子がおかしい。本来空気を吸い込む口から逆に空気が吐き出されている。配線が違うのかと差し替えても同じように空気が羽口に行かず、逆流する。もしやと思い羽口までを繋ぐホースを覗いてみると、なんと、中にカタツムリが2匹住処にしており、ホース内を塞いでいる。これが原因で風が送り込まれず逆流していたのだ。
そんなこんなしている間に10時になってしまい、砂鉄を投入するも、こんどは、温度が上がっていなかったのか、ノロが全然でない。松炭を入れ、やっと温度が上がりノロが出始めた。
一安心。
5時まで粘り、砂鉄25kgを投入し終わり、装置を開けると、鉧は3.5kg。
前半ノロが出なかったため、下部にノロが固まり、鉧の醸成がかなり上になっていたので、致し方がない。原因がわかり、かつ何時もの半分は取れたので、まずは次回に向けての目途が立った。
