5日目刀工 祐崇2020年5月3日読了時間: 1分注文の尺の柳刃包丁と、小包丁の焼き入れ。文化包丁は両刃に近く、重ねが均一だが、柳刃包丁は片刃でかつ身幅が狭いため、焼き入れ温度を掛けると、歪んで肉置きの少ない右に曲がる。玉鋼ですると、姿直しで叩いて戻そうとすると刃切れや、最悪折れてしまう。その点、当方の自家製鋼で造った鉧は柔らかくよく切れる性質なので、まだましだが、それでも30cmの長さとなると難しい。なんとか、焼き入れが成功し、軽く姿直ししたのち、ベルトサンダで黒鉄を取り除く。キズもなく、ほっと一安心。
注文の尺の柳刃包丁と、小包丁の焼き入れ。文化包丁は両刃に近く、重ねが均一だが、柳刃包丁は片刃でかつ身幅が狭いため、焼き入れ温度を掛けると、歪んで肉置きの少ない右に曲がる。玉鋼ですると、姿直しで叩いて戻そうとすると刃切れや、最悪折れてしまう。その点、当方の自家製鋼で造った鉧は柔らかくよく切れる性質なので、まだましだが、それでも30cmの長さとなると難しい。なんとか、焼き入れが成功し、軽く姿直ししたのち、ベルトサンダで黒鉄を取り除く。キズもなく、ほっと一安心。
再焼き入れ以前注文いただき、製作した刺身包丁が砥いでも切れないとの事で連絡があり、再度焼き入れをする。原因は色々あるが、焼き入れ後の焼きなましの温度が高くなり過ぎ、焼きが戻ってしまったか、一番考えられるのは、砂鉄からたたら製鉄で玉鋼を造っているが、どうしても場所ごとに炭素量のバラツキ...
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