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膨れ

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

6月だと言うのに連日30度近くの温度になり、火を扱う作業は熱中症の危険がある。

しかし、注文の納期は待ってくれないので、早朝6時からの涼しい時間に作業を行う。

鉧から鍛錬するとさすがに暑い為、以前鍛錬しておいてあった材料で火造りを行うが、素延べを行うと膨れがでる。鏨で切りもう一回折り返し鍛錬するも膨れは止まらない。

素延べしながら膨れを破り、沸かしの繰り返し作業を行うが、火造りで膨れが出てしまうと、作品としてはほぼ没になってしまうので、心配していたが何とか膨れは止まり、ベルトを掛け、傷が無いのを確認して一安心。

包丁4本と小物ナイフ2本を作製。内ナイフ1が割れが出て没。



午後からは来客で、10月のイベント写真用に炭素鋼で小ナイフを作製

ある程度予定の作業がこなせたので、時間は早かったが2:30に帰宅につく。

 
 
 

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