top of page

手こずる

  • 執筆者の写真: 刀工 祐崇
    刀工 祐崇
  • 2021年5月22日
  • 読了時間: 1分

前回4回まで鍛えた分の鍛錬を進める。

前回から黒皮が出て削り取り、沸かしを繰り返したが、未だ止まず。

収まったと思った、6回目にはコバを叩いて伸ばしていると、両側面に大きな膨れが出る。

完全に中が黒皮の為に鍛接不良で、その間の空気が膨張したためだ。

ここで捨ててしまうのは忍びないので、鏨で膨れたところを割り取り、ホウ酸をかけ、溶けるぐらいに沸かすこと2回、材料は減ったが何とか黒皮部分が鍛接出来たようだ。

後は、傷がどうかである。

傷が出ることを想定して、包丁の重ねを大きくとる。こうすれば、万一傷が出た場合でも、削り取る余裕ができる。


火造りが終わって、ベルトグラインダーで成型する時も、多くの傷が出るが、致命傷ではなく、何とか整えることができた。


焼き入れ後も歪みなおしてグラインダーを掛け、夕刻には何とか18cm牛刀、15cm小包丁に柄を付けることができた。


今回黒皮が多く出たのは、たたら製鉄である産地の砂鉄を混合したためと思われる。

次回たたら製鉄では、配分を再考する必要あり。


 
 
 

最新記事

すべて表示
4月25日 鉧纏め

鍛錬所に行ってみると、昨日の大雨でホドやベルトハンマーの立場も水浸しで、まずは立場の水を掻い出す。 ホドが濡れているので到底鍛錬は難しい。 本日は、今まで溜っていたたたら製鉄で出来た不完全な鉧を処理することとする。 鉄は還元されているが、纏まりが悪く歪な形になっている。 順番に赤めて、少しずつ機械ハンマーで叩き纏めて、徐々に温度を上げて不純物をたたき出す。 6ケ程処理して昼 午後からは、次のたたら

 
 
 
4月13日

前回に作製していた包丁4丁を仕上げる。 銘切したうえで、表面をバフ仕上げを行う。 柄を付け、中茎の周辺に蝋を充填して完了。 午後大きい直径松材を適度の大きさに割り、乾燥に回す。 一部玉切り状態で置いておいたため、虫食いが生じ、中がスカスカになってしまっているのが見受けられる。 やはりある程度早い目に薪にしなければいけない。 次回からは材木卸から直径の15㎝程度の松材を購入しようと思う。

 
 
 
4月8日

改良したたたら装置の塩梅を見るために、たたら吹きを行う。 改良した場所は、羽口と下釜上部の距離が長すぎたため、ノロが下釜に達した時に温度が下がり、そのまま冷えてノロとして排出できなかったため、中釜の下4cmを切断した。 朝7時から予熱、8時砂鉄投入。 炭は先週行った炭焼きでできた松炭を使用。 砂鉄は島根県、愛知県産の混合を30kg。 心配していたノロ出しも出来、改良の成果が出たように思う。 心配は

 
 
 

コメント


bottom of page