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ホドが濡れて

  • 執筆者の写真: 刀工 祐崇
    刀工 祐崇
  • 2021年5月9日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年5月16日

大雨のせいか、元々この鍛錬所は水はけが悪くホドが湿っているし、立ホドの窪みにも水がたまる。そんな中鍛錬すると水分が影響するのか、沸きが悪い。


1.5kgと控えめの鉧をホドに入れ、ノロや不純物、黒皮的なものをしっかり沸かして飛ばしてしまいたいが、松炭1/3俵使っても沸いてこない。作戦変更である程度四方を締めて、形を整えて、先にテコ棒に鍛接して、その上でじっくり沸かすことにする。


2回目辺りまでは沸きにむらがあり、全体がほっこりと沸いてこない。何度も沸くまで粘る。4回目辺りになるとホドも乾いてきたのか、良い沸かしになってきたが、ここで表面に膨れと黒皮が出現。膨れは鏨で破き、黒皮はグラインダーで削り取る。


そんなこんなで作業していると、テコ首が折れたので、再度鍛接した所で炭2俵を使い切ったので、ここで終了とした。



午後は包丁に銘を入れ、研ぎを行う。


 
 
 

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