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再焼き入れ

  • 執筆者の写真: 刀工 祐崇
    刀工 祐崇
  • 1月26日
  • 読了時間: 1分

以前注文いただき、製作した刺身包丁が砥いでも切れないとの事で連絡があり、再度焼き入れをする。原因は色々あるが、焼き入れ後の焼きなましの温度が高くなり過ぎ、焼きが戻ってしまったか、一番考えられるのは、砂鉄からたたら製鉄で玉鋼を造っているが、どうしても場所ごとに炭素量のバラツキがあったりする。それで折り返し鍛錬で均一に炭素量を調整していくのだが、まれに使用した玉鋼全体が炭素量の少ない玉鋼だったのかもしれない。

炭素量が少なくなると、焼きが入りにくくなる。

温度を高めに焼き入れを行う。一度研いでみて、やっぱり切れないとなれば、再度作り直しとなる。

ここが自家製鋼難しい所。

ベルトグラインダーで砥ごうと思ったが、Vベルトが古いためかベルトが回らなくなったので、次週以降に持ち越し。

 
 
 

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