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包丁と小柄製作

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

八尾から来所された方に鍛錬の一部を参加して頂き、小包丁を作製する。


以前テコ棒に鍛接して1回折り返していた1.4kgを後4回折り返し粘りを出す。

5回で包丁として良い塩梅になってきたので、続いて素延べ、火造りを行い、最後に刃の

打ち出しもやって頂き,小包丁の形になる。


残り時間で残った材料で中包丁1丁と小柄の素延べ5本作り、その内3本を火造る。小柄

は小さいので火造りが根気がいり、少しづつ叩かないと、薄いところが捲れてしまうので

結構時間がかかる。


包丁だと数万円するが、小柄だと2万円以下で提供出来ると思うので、刀造りに興味のあ

る方に安価に手にして頂けると思う。

来週残り2本を火造り、焼き入れ、銘をいれたいと思う。


 
 
 

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