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半日火造り

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

今日は当初予定があったが、キャンセルになって時間が空いたので、午前中仕事で注文品の火造りを行う。

前回作成していた柳刃の素延べを火造り、ベルトサンダーで表面を削り、傷の有無を調べる。

火造りしていた時に、棟のあたりに違和感が有ったので心配。案の定、棟のところに柳刃の半分ぐらいの長さで傷が出る。重ねを厚めにしていたので、削っていくと傷も消える。

鍛錬の時に黒皮が入り込んでしまったのだろうか。材料の種類、鍛錬の時の温度などでどうしても不純物が噛んでしまう。ホッとする。


安心して続きのペティナイフと槍を火造る。

槍は初めてだったが、途中から厚さのある材料を手槌で刃を付けるのでかなりの労力が必要。少し腕が強張る。



来週は2日間かけて炭焼きをしながら、注文の品の焼き入れ、タタラ装置の製作を行う予定。

 
 
 

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