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たたら装置補修

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

たたら吹きを行う場合、いつも鉧が上の方にでき、羽口のところに引っ掛かりすぐに取り出せない事から、羽口の角度が悪く、風の交差する地点が、上にあり、下窯の方まで温度が上がらないため、還元場所が下窯より上なので、ノロも下に降りず、鉧にまとわりついて鉧の成長を邪魔していたと思われ、大きな鉧が取れたと思っても、鍛錬すると柔らかい鉧だったり、ノロが多いため傷の原因になっていたと思われるのと、作成から2年ほどたち耐火コンクリも朽ちてきたので、この際たたら装置を改修しました。

羽口の角度を急にして、風がより下窯まで届くようにしてみました。


 
 
 

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