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鍛錬1

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

最近暑い日が続いていたが、今日は曇っておりかつ風が強いため気温は低く、鍛錬日和である。最近包丁が良く買って頂ける為、在庫が少なくなってきたので、この週末に作製する事とする。

先週に炭窯に薪を仕込んでおいたので、炭焼きをしながらの鍛錬。

山陰の砂鉄で造ったケラと親方から頂戴したケラを積沸す。

いつも使う参院のケラだけの場合は、非常に柔らかく、鍛錬も小気味よく進むのだが、

親方からもらったケラは炭素量が非常に高く、少し混ぜただけなのに、なかなか沸かないし、機械ハンマーでも伸びてくれないので、時間が倍かかってしまった。倍かかるということは炭の量も倍かかる。普段は松炭1.5俵ぐらいで6回の折り返しが終了するが、今日は3俵も消費してしまう。

玉鋼 日本刀包丁

1日かけて火造りで終了。焼き入れは明日に変更


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