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消し炭

執筆者の写真: 刀工 祐崇刀工 祐崇

4日前に炭焼きをした釜を開くと、まだほんのりと温い。特に排煙口のあたりが炭で残ってなく、白い燃えカスになっている。多分炭焼きの前に排煙口の外部分を補修したときに隙間が空いたままになっており、窯を閉じたときもそこから空気が漏れて燃焼を続けた結果、排煙口部分が燃えてしまったのだろう。



念のためにその部分の炭を鉄の容器に移しておくこととする。万が一袋に入れたときに引火するかもしれない。


案の定、しばらく雑務をして、帰り支度をするときにもう一度見に行くと、炭が熾って半分ほどが真っ赤になっている。危ないところ。

水をかけ消化する。


心配なので袋に入れた炭も、再度炭小屋から出し、間隔を開けコンクリート床に並べて置く。


火事だけは厳重注意である。


紅葉も紅葉真っ盛りである。



 
 
 

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